個性的で味がある文字を描く秘訣
こんにちは!講師の縁奈です。先日のレッスンで「自分らしい文字とはどんな文字?」という話をしました。
どの「健」がお好み?
突然ですが、下の字を見て…
あなたは、どの「健くん」が好みですか?



私の好みの健くんはいないわ!!と思った方もいるかもしれないんですが(笑)
でも、それなりに「好み」の差があったと思うんです。
なんとなく、左の健くんが一番男らしそう…とか。
ちなみに私は「かわいい系」イケメンが好きなので、右端の健くんが好きです(え、私の好みは聞いていない?)
文字は「あなた自身」の内面を表す鏡
違う「健」の文字から、あなた自身もその人の人柄を想像できましたよね。
なんとなく、その人の字から、「らしさ」って、想像できるんですよね。
逆に、そこにギャップがあったりしたら、そこでキュンとしちゃったり。
例えば…
一見、強面のガッチリした人が、すごく可愛らしい字を書いたら「あ、なんか可愛いところもある人なのかな?」って思ったり。

すごく可愛らしい女の子が、ものすごい勢いあるカッコイイ字を書いていたら、「すごく芯がある、情熱的な人なのかな?」って思ったり。

そんな風に、文字って、「その人の無意識の考え」や、「普段は抑えている感情」なんかも出ていて、見る側も、自然とその「印象」を受け取ることができます。
ちなみに「大人しめな子がすごい爆発するような文字好き」パターンめちゃくちゃ多いです(笑)
でもね、自分で「自分らしさ」を表現しよう!と思っても…
そもそも「自分」が一番、「自分らしさ」を知らないんですよね。
「自分らしい文字にしたい…」
「自分のオリジナリティ出したい…」
そんな風に考えながら文字を書いても、「自分らしい」字にはなりません。
むしろ逆で、
「書いていて気持ち良い字」「好きな字」を追求していけば、
文字のほうが、「あなたらしさとは何か」を教えてくれます。
書いているときの「心地よさ」を感じる
レッスンでは色々な書体の描き方をお伝えするのですが、それら全部を取り入れるのではなく
●書いているときの心地よさ
●字を見たときの「好き」「惹かれる」気持ち
を大事にして、「書きたい」と思える字を書いてもらうようにしています。
だから、私から学んだ生徒さんの文字は皆さんバラバラです(笑)






「うわうわ!!これこれ!!こういう字が描きたかったんですよ!!!」
そんな風に生徒さんに言ってもらえたときって、すごく嬉しいんですよね~♪
そして、
「そういう字が書きたいってことは…今、こういう感情持ってない?」
と聞くと
「うわ~そうだぁ~!!!」
って気づきがあったりするのも、これまた楽しい(笑)
書道ってほんと、心に正直なんですよね。
「人の本音が知りたい」が私の原動力なので、これだから、レッスンは面白くてやめられない!!
