顔彩やまとのいろどりカラーレビュー
新しい顔彩を買いました~!
色味をご紹介していきます!
使用した画材は書遊やまとのいろどり
通販サイトの説明によると…
透明感あふれる上品な色彩にこだわった顔彩。美しい「日本の伝統色」を表現する水彩顔彩。日本製墨の顔彩「やまとのいろどり」は水に溶けやすく、透明感のある色調で、格調高い濃淡の表現を可能にしました。
描かれた作品は裏打ちや表具を施し、永く飾ったり保存しておきたいものです。(中略)水に溶けやすく濃淡自在でありながら、表具への耐性を高めた仕上げりになっております。
書遊 https://shoyu-net.jp/
一般的に顔彩は、透明水彩絵の具に比べると透明感がない落ち着いた色が多いのですが、今回は「透明感がある顔彩」ということなので、購入してみました!
この記事の目次
顔彩やまとのいろどり使用レビュー
サイズ感
私が購入したのは35色セット!けっこう大きいです。横幅はA4用紙と同じくらいあります。
(小さいものがよければ12色セットからあります)
どんな色が入ってる?
蓋の裏にカラーチャートが貼ってありました。固形絵の具は見た目と描いたときの色合いが全然違うので、これは助かります!
実際に使ってみる!
私が実際に溶かして使ってみた色合いはこちらです。
(カメラやモニターによって、若干実物と色合いは違ってしまうと思いますが)
透明感は?
実際に使ってみた感じ、確かに「透明水彩絵の具の透明感」とほぼ同じように感じました!
もちろん色によっては和の独特の風合いを出すために透明感がないものもありますが、それは透明水彩で和の色味を買ったときも同じですからね。
ほぼ透明水彩と同じように使えるのでは!と思いました。
とはいえ、じゃあ水彩絵の具でいいじゃん…という気も…(笑)
残念ポイント
綺麗な色合いで気に入りましたが、ちょっと残念なポイントが。それは裏面です。
以前購入した呉竹の顔彩は、裏面に色名が書いてあったのですが、「やまとのいろどり」は裏面が真っ白!!
顔彩はパット見の色と、描いてみたときの色合いが分かりにくいので、もし箱をひっくり返してしまったら…
元通り並べるのが大変!!!
実際、購入したばかりですが、「あれ?これ違くない?」という色がありました。おそらくメーカー側で入れる順番がまちがっていたんだと思います。
名前がないから、そういうことがあっても、気づきにくいですよね~!
自分で裏面に番号書いておかなくちゃ…(笑)
透明水彩絵の具と顔彩の違いって?
混色前提の透明水彩、混色しない顔彩
顔彩と透明水彩はとても似ているのですが、使われている原材料が違います。
細かい説明は難しいので割愛しますが(笑)
顔彩は、元々、白土や胡粉など白い粉末に色付けしたものを糊で固めたものです。
ですので、透明水彩絵の具に比べると透明感がなく、落ち着いた色が多いです。
そのため、混色をせず、欲しい色を単色で購入して使うことが推奨されています。
一方、透明水彩絵の具は基本カラーがあれば混色していろんな色を作れちゃいます。12~18色あれば十分、ということですね。
顔彩は絶対混色ダメ?
推奨ではないですが、顔彩は絶対混色できないか?というと、そんなことはありません。
雑味のない色合いを使えば、水彩絵の具と同じように使えます。
例えば、赤・青・黄といった原色は、混色しても濁りにくいですよね。ここから緑や紫ができあがります。
でも、緑(黄色と青)や紫(赤と青)、橙(黄色と赤)のように、元々、何色か混ざて作られている色は、濁りやすいんですね。
それは透明水彩絵の具も同じです。
顔彩らしい和の色味は、もともと何色か混合して作られた色が、透明水彩より多いんですね。だから、混色するとどんどん黒に近づいていくよ…ということですね。
顔彩のメリット
顔彩のメリットは「単色の面積が大きいこと」だと思います。
透明水彩は、パレットに出して乾かして使います。一般的なパレットの一色あたりの面積はそこまで大きくありませんので、大きな筆では少し使いずらいです。
顔彩は、面積が大きいので、大きな筆で溶かして使いやすいんですよね。
さすが日本画用です。
透明水彩と顔彩の違いまとめ
- 成分が違うが、使い心地はほぼ一緒
- 顔彩のほうが、基本色セットの中に、混色すると濁る色合いが多い
- 顔彩は、大きな筆でも溶かしやすい
- 持ち運びは透明水彩絵の具のほうが小さくできるので便利
個人的には、和の色味が好きであれば顔彩で、そうでないなら透明水彩絵の具でいいかな?と思います!
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。