親子のコミュニケーションお悩み相談「心配編」
先日、公式LINEにこんな質問をいただきました!
始めて相談させていただきます
家族もそうなんですがコミュニケーションが苦手です
縁奈さんは工夫してらっしゃることはありますか?
子どものことですが、
アドバイスしたいとき
聞いてあげればいいのか
見守ってあげればいいときと、境界線、基準がわからないときがあるんです (^^;
(相談者:Tさん)
質問、ありがとうございます!とっても嬉しいです!
難しい問題ですが…頑張って考えてみます!(笑)
ただ、前提として私は子育て経験がありません(;^_^A
ですので、どちらかというと「子ども目線」で、親に望むこと…という視点で、お話しさせていただきますね。
この記事の目次
親と子は実は似ていない!?
お答えします!
…と言っておいて何なんですが…実際は、「お子さんが何を望んでいるか?」は正直言うと「その子の性格、個性によって全然違う」ので、「こうしたらいいよ!」と一概に言えないのですが…
まず、素晴らしいなと思うのがTさんが「コミュニケーションが苦手」と感じていらっしゃることです。
これ、おべんちゃらでも何でもなくて(笑)
親子関係においては特に、「親の尺度を当てはめて、分かってる気にならない」ことがすごく大事なんです。
子ども的には、親が自分のことを理解してくれているのは嬉しいですが、自分に時間を使ってくれていないのに、「分かっている感」だけ出されたら、腹が立ちます(笑)
実際、子どもって「親の偏った価値観を壊す」という役割を持っていたりするので、全く違う感性を持っていることが多いです。
ましては今は時代の変化スピードが目まぐるしいですから、育っている環境が親子で全然違うんですね。
だから、「親子の価値観はまるで違って当たり前」と思っているくらいが、安全だと思います(笑)
もちろん、価値観が似ていることもありますが、「まるで違って当たり前」くらいに思っておいたほうが楽、という話です♪
アドバイスする?聞く?見守る?
子どものことが心配なとき。
アドバイスするか?話を聞くか?見守るか?の見極めですが…
確かに、これは難しいですよね!
正直、お子さんの性格や状況によっても変わるので、「ひとつの決まった正解はないから、見極めに悩んでいる今が正解。いろいろ実験していくことがコミュニケーション」だと思うのですが(笑)
それだとせっかく相談してくれた意味がないですから(笑)
こう考えると、親側の気持ちが楽になるかも?という話をさせていただきますね(^^)
基本的には
1:アドバイスしていいとき…ほとんどないけど、ある一定の条件を満たしているときはOK。
2:話を聴くとき…お子さんが話してくれるなら、基本、聴くだけでいい。ただし聴くときのスタンスも大事。
3:見守るとき…相手が話してくれないとき。
になるかなと思います!
心配から言葉は発しないことが大前提
まず、前提として…
親に心配をかけたい子どもはいません。
親が子どもに幸せでいてほしいように、子どもだって、親には幸せでいてほしいのです。
例外として、
お子さんが親からの愛情や注目を感じ取れていないときに、
注目がもらえない代わりに、問題を起こして、せめて”心配”をもらいたい…!
ということはあります。
それにしても、本当に欲しいのは心配ではなくて注目なので、心配そのものを欲しがっているワケではありません。
相談内容から見るに、Tさんはお子さんのことを考えておられるから、おそらくお子さんが「注目」をもらえていない、と感じていることはないのかな…と思います。
(ただ、親側が愛情表現が苦手だと、注目してるよ!が伝わってないこともありますが)
子供が欲しいのは心配より興味関心
子どもが欲しいのは「注目(興味関心)」と「信頼」であり、「心配の気持ちは負担だ」とらえておくといいと思います(^^)
親が心配性すぎると、心配をかけまいとして、気持ちを打ち明けてくれなくなったりします。
※生命の危険があるような状況では心配が伝わっても大丈夫です
アドバイスしていのは前向きなときだけ
アドバイスをしていいのは、「子どもがポジティブなとき」で、かつ、「手段や手法を知りたがっているとき」です。
ポジティブな状態とは、何かに挑戦したいとか、実現したいことがあるとか、「思考が未来を向いている」ときです。
ここで大事なのが、「心配だから…」という気持ちでアドバイスはしないこと。
「心配」とは、「このままだと、悪いことが起こる」という「リスク回避」「危険予測」の心理です。
子どもよりも大人のほうが経験値がありますから、「危険を予測する」のは得意です。
だから、子どもが気づいていないようなリスクを伝えてしまいたくなります。
これが、「アドバイスしたくなる」ときの心理です。
できる限り子供には傷ついてほしくない、危険を回避してほしい…と思うのが親心ですものね。
ですが、心配って、「後ろ向き」なんですね。
相手が前向きなとき…後ろ向きなアドバイスって、どうしても耳に入らないものです。向いている方向が、違うんですもの。
これから「海に行くの楽しみ~♪」と言っている人に、「海なんか危ないよ、山に行こうよ」と言うようなものです(笑)
まずは相手の話を聴いて、「応援しているから、いつでも助言を求めてきていいんだよ!」という気持ちだけを伝えましょう。
例えば、「海はこんなことが危ないよ!」と伝えるのではなく
「海いいよね!楽しみだよね!あでも、海ってこういう事故もあるらしいから、この準備もしていったら、より楽しめるかもね」を伝える…というイメージです。
この人は「自分を応援してくれている」という気持ちが伝わって初めて、アドバイスを求めてくれるようになります。
子どもは親のアドバイスほど、聴けない!?
基本的な考え方として、子どもって、いつか親を超えていく「自立」に向かっていきたい生き物です。
「親からの助言を聞いていたら、いつまでも親を超えられない」ということが、潜在的に分かっているんですね。
弱っているときは、強いボスである親に守られたくなりますが、何かに挑戦したいとき、成長意欲がたかまっているとき、やりたいことがあるときは、そのモードが強くなっています。反抗期の時もそうですね(笑)
だから、他の人のいうことは聴くのに、親からの助言は素直に聞いてくれなかったりするんです。
もちろん聞いてくれる子もいますし、助言を欲しがってくれることもあります!
が、思春期に入ったら、「親の助言って子どもにとってはウザイもんだよな~」くらいに思っていた方が、楽だと思います(笑)
「心配」と「共感」の違い
では、お子さんが何かに悩んでいたり、元気がなかったりしたときはどうでしょう?
お子さんが弱っているときは、まず「アドバイス」する選択肢は消えますよね。
弱っているときはアドバイスなんかしても「そんなの分かってるよ!それができないんだよ!」となりますからね(笑)
お子さんが弱っていたら当然、心配しちゃいますよね。
ただ、ここで伝えるべきは「心配」ではなくて「共感」です。
「心配」=「このままだともっと悪くなる」という予測なので、子供に「あなたのことを信頼していませんよ」というメッセージが伝わってしまうんです。
お子さんが話してくれる状況であるならば、「そうなんだね、そういう気持ちなんだね」「そういう状況なんだったら、そういう気持ちになるのも当然だよね」という「共感」を示すことが大事です。
弱っているときって、自分で自分のことが好きになてないんですよね。
「自分はダメなんじゃないか」「自分が弱いからなのか」「こんなことで落ち込むなんて…」と思っているはずですから
自分があなたと同じ状況だったら、私もきっと同じ気持ちになるよ。あなたが抱えている想いは当然だよ。
と共感してあげたらいいと思います。
そっとしておくべきか否か?
さて、お次は…
「話しかけるか」「そっとしておくべきか」の見極めです。
いや~、これが一番、難しいですよね!!
信頼して、ほっておいてくれることを愛情と捉えられるか、
ほっておかれたら、自分に興味がないからだ、とマイナスに捉えてしまうかは、
これまでの関係性とお互いの性格によりけり、なんですよね。
ですので、まずは「話を聴きたい」を示したうえで、相手が話したくなさそうな場合は、深追いせず「話したくなったらいつでもどうぞ」というスタンスでいたらよいと思います。
無理やり聞き出しはしないけれど、「あなたのことに興味がありますよ」というサインは示しておくと、言いたくなったときに話してくれると思います。
まとめ
まとめると、基本の考え方は
1:子供にとって親の心配は負担。必要なのは「興味関心」「信頼」「応援」「共感」。
2:基本的に「アドバイス」は必要なく、「聴く」が大事。(助言が必要なのは、手段や手法について聞かれたときだけ。)
3:あなたの話が聞きたいですよ、とサインを出しても、相手が話したがらないときは、そっとしておく。それについてあまり思い悩まないこと。(思い悩むほどマイナス感情が子供に伝わる)
親だって、人間だもの。
さて、ここまで色々書いてきましたが…これは「理想論」ではあります。
そうはいっても、ついつい心配から小言を言ってしまったり。
相手は共感を求めているだけだと分かっても、アドバイスしたくなってしまったり。
人間だから、ありますものね(笑)
私もそうです。
これができるのって、「自分に相手を思いやる余裕があるとき」ですよね。
だから、子どもの気持ちに寄り添うためにも、自分自身がゆとりを持てるように「子どもに集中するのではなく、自分を大事にする時間」を持つのも、大切なことだと思います(^^)
Tさん、いかがだったでしょうか?
状況を詳しくお聞きしていないので、的外れな部分があるかもしれませんが、お許しくださいませ!
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