仕事を辞めるのは「逃げ」なのか

こんな質問を、ときどき受けます。

よく、「逃げ癖」がつくから、逃げちゃダメだ～！！って言葉を聞いたり。

反対に、鬱で亡くなった方のニュースを見て、「自殺するぐらいだったら、逃げればよかったのにね」という言葉を聞いたり。

逃げるという言葉には、ネガティブなイメージがありますね。

あなたは、どうでしょう？

「逃げる事」を、どう思っていますか？

逃げまくってきた過去

実は、私は「嫌な仕事から逃げた」ことが何回もあります（笑）

めんどくさくて辞めたこともあれば、人間関係が嫌になってやめたこともあれば、求められるスキルに答えられなくて辞めたこともあれば、上司がコワイという理由で辞めたこともあります（笑）

こんな逃げまくってきた私でも、どうにかこうにか、今、自営業でやれております。

「嫌になって辞めたこと」のすべてに、まっっったく後悔しておりません。

あのとき、もしかしたら人からはそれが「逃げ」という選択に見えたかもしれないけれど。

どれひとつとして、今、「あそこで耐えておけば…」と後悔するものはありません。

心から「あのとき辞めて良かった～～～～！！！！！」と思っています。

まぁそれは、幸運にも自営業がうまくいき、今が幸せだからだと思うのですが…

でも、もしこの先、自営業で上手くいかなくなることがあっても、「あのとき会社員で耐えておけば…」とは全く思わないと思います。

この先、うまくいかなくなったとしたら、原因は、「過去に、嫌なことから逃げたこと」ではなく…

「今この瞬間、やりたいことから逃げたとき」

でしょうね。

逃げていいこと、逃げてはいけないこと

6年間、自営業をしてきて思うのは…

嫌なことからは逃げてもいいが、やりたいことからは逃げるな。

ということです。

嫌なことから逃げても、それは自分の心の傷にはなっていない気がするのです。

ずっと後悔しているのは、「本当は、嫌なことの先に、自分の望んでいることがあったのに、そこから逃げたとき」です。

例えば、野球の試合に勝ちたい、という心からの望みがあるならば、きつくても基礎練習から逃げてはいけません。

自営業をやりたいなら、発信から逃げてはいけません。

人間てね。

耐える事が辛いのではないのですよ。

「耐えた先に、何もないのではないか」と思ってしまうことが、辛いのです。

未来があるから、怖いのですよ。

まとめ

もし、「これは逃げなのかな？」と思ったら、自分に問いてみてください。

１）もし、今、逃げたいことをやり切った先に、あなた望むものがあるとしたら、それは何ですか？

２）もし、今、そこではなく、別のことにエネルギーを注ぎたいとしたら、それは何ですか？

余談：自然界の動物たちは必ず「逃げる」

考えてみたら、動物って、

• 自分より強い相手
• 生きていけない環境

に置かれたら、必ず逃げようとします。

「耐える」コマンドを使うのは、人間だけ。

でも、動物たちも、生きるためには「逃げてはいけない」「逃げられない」瞬間は、ちゃんと戦います。

もし、あなたが野生動物だったなら…そこにいますか？それとも、逃げますか？