スピや心理学を学んでも人生が好転しない「特別感の罠」

私は書道教室を始める前は、心理系のセラピストをしてました。

分かりやすくいうと、精神病ではなく、一般の人の心を軽くするための、カウンセラーみたいな仕事です。

最初は整体の仕事をしていましたが、

「体のゆがみは、心理的ストレスから来てるのでは？」と思い始め、心理学を学び始めたのがきっかけでした。

その過程で…

心霊現象みたいなことにも何度か遭遇してしまったんですね…。

違う人格に乗っ取られてしまうような人を見たり、塩をまいただけで体が変わったりする人がいたり…

そこで、「心と体の健康には霊的なことも重要なのかもしれない」と思い、スピリチュアルについても学ぶようになりました。

スピにはまるとここに注意！

とはいえスピリチュアルって、定義が広いですよね。

日本の神社だってスピリチュアルですしね！

なので、スピリチュアルなものすべてを否定したり、「神様なんていない！」「霊なんていない！」みたいな話をするわけではなく…。

スピを通して、何を学んだか、何を教わってるかは何でもいいとして。

「自分の心がこういう状態になってきたらヤバイ」というお話をしたいと思います。

「優越感」を持ち始めたらアブナイ

スピを学んで気を付けるべきところは…

「怠け心」と「特別になりたい欲求」

を満たそうとしてしまうことです。

例えば、

特別な修行をしなくても、手当で人を癒せます、とか、
透視して、相手の気持ちを読めます、とか
直感で動けば、全部うまくいきます、とか

「楽に・簡単に・修行いらずで」

「あなたは特別な人になれちゃうよ」

っていう誘惑が、スピ業界には多いです（笑）

お手軽に優越感を満たしてくれちゃうというか…。

で、一時期、私もこれに見事にはまっちゃって…

そのときのことを思い出すともうほんと穴があったら入りたいです（笑）

頼まれてもいないのに、人に色々アドバイスしたくなったりね（笑）

「それはあなた、こういう心の問題があるからよ！」とか言ってきたり、
「なんか今日エネルギー悪いよ～」と言ってきたりするスピ系の方、いませんか？(笑)

（ちなみにこういう人が増えすぎて、「スピハラ」という言葉ができたらしい。なんでもハラスメントになる時代。笑）

でも、

「特別になりたい」

って、別に、悪い感情ではないじゃないですよね。

「愛されたい」って感情に近いから。
自然な欲求。

「わたし、特別な存在になりたいです！！！」

って、思うことは、悪いことではありません。

事実、

あなたは、世界にとっては特別な存在ではないけれども、誰かにとっては、きっと、特別な存在。

沢山の人から、特別な存在って、

イチローとか、
この国の総理大臣とか、
いまや社会現象を生み出している鬼滅の刃の作者とか、
国民的アイドル嵐とか…

でも、私にとっては、彼らよりも、
夫のほうが特別な存在だし、
兄弟のほうが大事。

結局、

「あなたは、誰の、特別な存在でありたいの？」

かと、

「あなたにとって大切な人は、誰なの？」

それを分かって入れば、いいと思います。。

素直に「わたし、大事にされたいなぁ」と思っていていいし、あなた自身が自分を大事にすればいい。

だ・け・ど。

スピや心理学を学んでるとき、

「私は特別な存在になりたいと思っている」
「周りの人にたいして、優越感を持ちたい」

この気持ちに、けっこう無自覚であったりするんですよね。
（外から見るとバレバレだったりもするけど…）

繰り返しますが、「特別な存在になりたい」と思うこと自体は悪くありません。

問題なのは、「特別な存在になりたい」と思っているのを隠しながら、

何の努力もしないまま、自分を変えないまま、
なぜか特別感を手に入れて、
他の人と自分の間に線を引いてしまうこと。

実際、スピ系のことにはまると、「周りの人と話が合わなくなった」「波動が低い人とはいたくない」とか言い出す人もいます（笑）

いや、いいんですよ、自分が変わることで、まわりと合わなくなることもあるさ。

自分だけ受験に受かっちゃって、彼氏が浪人生で、大学キャンパスライフ楽しくって別れたとか

一足先に社会人になってしまった彼と価値観が合わなくなったとか

突然彼氏が人気YouTuberになっちゃって金銭感覚おかしくなって生活レベル合わんくて別れた

とか、あるあるですよね、うん。

でも、スピや心理学を学ぶと、自分は「スピ学んでます」ってこと以外、何も変わってないのに、そんなこと言い出すケースが多い（笑）

他人に優越感を感じれるようにはなったけど、自分のこと大好きになってもない
家族とか友人とか、人間関係よくなったわけでもない
職場での評価も、人間関係も特に変わってない
スピを学んだこと以外で、何かスキルが身に着いたとか、そんなこともない
体重減ってない
相変わらず甘い物はやめられない

だけどなぜか優越感が強くなる。

心の底では、何も良くなってないのが分かってるから、優越感を持たないと、怖いという悪循環が始まります。

スピや心理学は学ばないほうがいいの？？

ちょっとここまでディスってしまいましたが（笑）

スピの教えが悪いわけではないのです。

スピで学ぶことって、「知識」なので、ちゃんと活用すればいいんだけど、心って、変化したのか、してないのかが、パッと見、分かりにくいんですよね。

知識を得ただけで特別感を感じても意味ないのは、スピ以外でも同じです。

要は、知識を得た「だけ」の段階で、特別感を持っちゃうのが注意なのです。

それに、スピとか心理とか教えている先生方が悪いかっていうと、そういう訳でもなかったりします。

けっこう、この優越感にはまらないように、得た心理学の知識で、誰かを裁いたり、できない自分を責めたりしないように、って、ちゃんと言ってくれる人もいます。

 

だけどなー、
教わった側が、勝手に、はまっちゃうんですよね（笑）

だって、みんな愛されてないと思ってて、欠乏状態で学びに来るからね！！

「これで特別になれるかもーーー！！！」って思ったら、飛びついちゃいますよね（笑）

 

あ、ちなみに、運が悪いと、先生も単に「特別になりたい人」だったりもする（笑）そしたらもう、しょうがない。どんどん「特別の罠」にはまる（笑）

 

そんな罠に気が付いて、嫌気がさして、脱スピする人も多いですね、最近は。

 

私も、途中で、

「あ、これ簡単に特別になれる欲求満たすことにはまっちゃってるわヤバコレ」と思って、引き返しました（笑）

 

繰り返すけれど、自覚があるならいい。

私はこれで特別扱いされたいんだ！！！

って言う人は、問題ないと思います（笑）

ただ、自分が特別になりたい、って感情に蓋をして、優越感に浸っているときに、人の心を癒す仕事はけっこうムズイから、セラピストはやめておいたほうがいいかもしれません。

ちなみになんで「特別になりたい」って想いに蓋をしちゃうかっていうと、色々理由はあるんだけど、

まわりの兄弟みたいに親に可愛がってもらえなかったパターンがけっこうあるあるかなと。他にもありますが。

共通点はとにかく「飢えてる」。

「どうせ自分は特別にしてもらえない」って、どっかのタイミングで、拗ねちゃってるので、自分で自分のことを大事にはしない。

なので、他の人に自分を大事にしてもらいたがる。

自分で自分を大事にしてないのに、だ。

こんなこと言ってるのと同じなんだけど（もちろん自覚はない）

これ言われたら、大抵の人は「なんだめんどくせぇなこいつ」と思うかもですね（笑）

自分を大事にしていない人が大事にされない簡単な理由

昔、テレビでこんな実験をしていました。

「物を渡すときの、手の持ち方は、伝染する」と。

 

「汚いものを持つ感じ」で渡すと、相手も「汚い物を持つように」受け取る。

すごく大事そうに渡すと、すごく大事に受け取ってくれる可能性は高くなる。

なので、

「自分で自分のことを大事にしていない人は、他人も大事にされない」

これは真理なんですよね。

「私なんて…」と言っている限り、まわりの人はあなたを「なんか」として扱う。だってそんなにあなたのこと知らないから（笑）

結論、自分の本当の欲求を隠して、スピ・心理学にはまるとキケン。

あなたがその心理学を学んで、「自分のこと好きになった？」「他人のこと好きになった？」でイエスならいいが、違うなら、他のことをしたほうがいいかもしれません。

この間のアート書道セラピーでは、自分の本当の欲求を、書で書き出してもらいました。

まずは、自分の欲求を認めることが大事です。

スピリチュアルで、自分の本当の欲求に、気づけたか？

そして、そのための行動を映せているか？

 

ここがあなたに合うスピと、そうでないスピの見分け方かと思います。

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お絵かき書道家大和田縁奈(@enna.artist)がシェアした投稿 – 2017年11月月2日午後6時40分PDT

今日のワーク

自分に素直の欲求を書き出してみよう！

ちなみに私のおすすめはこのへんです。

• 私を大事にして
• 私の話を聞いて
• 私を一番にして
• 私を特別扱いして
• 私を優先して
• 私を見て
• 私をかまって

↑このへんの言葉に、めちゃ嫌悪感ある人、いると思う（笑）
そういう人ほど、めっちゃこの感情に蓋しているんで、書いてみるといいですよ～。